もっぱら作る側の話になってしまうがアニメを１秒間に２，３０枚作図する労力は立派な肉体労働だ。 結果、監督は派手な絵を演出したいが枚数が増える、枚数を減らすと客が退屈する、というジレンマの中で大人になっていく。 で、この監督はなんとか楽して（枚数減らして）テンションの高い作品を作ろうとしたわけだ。

自己の内面に問いかける様な台詞回しは「枚数稼ぎ」だろうし、それに結論なんざ有るわけがない。意味不明の組織が暗躍したのも話を広げる為。

結局、「人件費を抑えてみんながあっ！という問題作になればいいなあ、その為にはもっと意味不明のシーンとか入れないと」くらいにしか監督は考えて無かったのだからその程度の作品に対して答えを求めるほうに問題がある。

しかし、高尚な作品に見せかける為にクラシック音楽や旧約聖書を持ち出したりしなければいけないのは、苦しいな、監督。