[コメント] 新人刑事まつり(2005/日)
オレは「映画マニア」ではない。ので、こんなマニア臭が漂う「映画祭り」は初めてなのだ。まず、この「マニア臭」の導入の部分がいけるかいけないかによって評価が変わってくる。オレ的にはあんまりイケテナイ雰囲気だった(笑)。なんだか、大学の映研が学祭で発表している時のような雰囲気バンバンですな。昔、そんな学祭の発表会を見に行った時も知り合いが1本出しているというので見に行ったワケだが、そっくりです。この世界には「年齢」も「実績」も「(まさかの)出来」までもが境は無いって事でしょうか。もうちょっと期待したオレがアレなんでしょうか。がっかり刑事(デカ)と呼んでくれ。
☆世にも奇妙な刑事 ★★
まあ、先陣はキツイよな。しかも「笑わせる」という縛りの中で笑わせるのはプロの芸人でも難しいわけで…、なんて思ったけど、これ、どこにもギャグは無かったような。タモさん一人ってのは厳しい。というか、それよりも何よりも中村愛美がこんな所でしっかりと演技している、その姿に涙こそすれ、どこに笑えというのか。
☆刑事たちの午後 ★
アル・パチーノの偉大さを知る。「狼たちの午後」を使った方が話しは作りやすかったと思うんだが、タイトルだけ拝借ってのは何だろう?安易だから?ていうか、この話のどこに工夫が…。人質の女の子達の使い道は何か考えられなかったのだろうか。簡単に殺すぐらいなら、人質の子をもうちょっとイケル子一人(もしくは真逆な子)を使って、笑えなかったら1枚づつ脱がす!みたいな方が「笑わせる、笑わせない」という冗談を作る方にも緊張感が出たのではないか。
☆女エアー・コップ ★★★★
唯一「笑わせる」にトライしていた、というかルールに沿ったショートコント。実際、笑えたのはこの作品だけという(寒。大タコと格闘するかのような一人格闘は迫真の演技でかなり良かった。あのまま、ラブロマンスに走るのかとさえ思った。黒いタンクトップを脱がしに掛かるとかは鉄板だと思ったんだがなー。「下ネタ」は禁止なんだろうか。女エアーコップが一仕事終えて、自宅でシャワーを浴びてると…(キュインキュインキュイン)みたいな。はて、いろいろ出てくるな。やはり「何でもできる女優」だけにいじり易いのか?あと一応ここでも言っとこう。「覆面を取ったらバルデラマだった」というギャグは難しいネタですかね。100人いたら3人は笑うと思うぞ。一応「バルデラマかよ!」というツッコミ&バルデラマの映像をインサートしなければいけないかもしれないが。
☆堕落刑事 ★
これは…?でも、役者が上手かったとしても可笑しくはないだろ。シナリオ書いた時点で「ダメダー!」と放り投げてるような話だ。イカらしい所をもっと使うべきだったんではないか。
☆伊達ハリー ★★
刑事縛りさえもどうでもいい作りという(笑。「刑事といえばダーティー・ハリーだろ」という事で選んだタイトルっぽい。物語り的には一番考えて破綻させたストーリーだと思う。この作りはどちらかといえば「探偵物語」じゃないか?ハリーっぽさを出そう!ていうかダーティー・ハリーシリーズを見てないオレが何を言うー(@村上ショージ
☆おなら刑事 ★★
若い彼は「おなら」じゃなくて身が出そうなのを堪えてるんじゃないのか?それこそ「おなら」なんてしたら、もりもりっと行ってしまうのではないか、と。つまり、本当は「うんち刑事とおなら刑事」もしくは「うんちとブー」みたいな。それを利用しての事件解決モノっていうか10分じゃ無理か?と。まあ、主役(というかおぢさんの方)の可能性としては一番広がりがありそうな話だと思う。あの展開はどうだろうって感じ。
☆シャクティーパット刑事 ★★★
カルト宗教というフラットな人間から見ればかなり笑えるネタを普通に扱って、たいして笑いに持ってかないという荒技。ふざけて宗教をやっているようにしか見えないからではないだろうか。彼ら(カルト宗教家)は大マジメにやっているから笑えるのだ。ま、通り越すと笑えないのも確かだが。しかし、このネタで刑事モノに持っていくのは無理があるだろう、さすがに。いっそ教祖と刑事がトニー・レオンとアンディ・ラウだったらな。それだけで3作は行ける。
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