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[コメント] 黒の報告書(1963/日)

「青森だ!」「ガガーン!」って、おい!そこまでショック受けるんかいな!と、どうでもいい所をツッコんでおく。
ピロちゃんきゅ〜

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







本日(02/6/5)、ヒ素入りカレー無差別殺人事件・林真須美被告の論告求刑公判が始まった。映画と同じく「死刑求刑」。検察側は半日にも及んで論告求刑をしているという。まさかとは思うが、この映画のような展開は現在でもアリ、なんて言わないでもらいたい。まあ、まだ被告であって、犯人だ!って決め付けるのは間違ってるとは思うけどさぁ。

そういえば、女性キャラをメインに据えない増村作品は初めての体験であった。一瞬、あの愛人の彼女と宇津井健の禁断のラブロマンストツニューか?とも思ったが、そんな浮ついたストーリー展開なぞ、この人にはムダな詮索であった。自分のあまりの無力さにワナワナと震える宇津井健。してやったりの小沢栄太郎。何だか切れ者なのかやり手なのか仲間なのかもよく判らない柔道の達人もいる。今回は男男男の増村作品だった。唯一、愛人の彼女が宇津井健に「結婚してよ」と凄む所は「おぉ〜増村作品」という感じ。文子たんはなぜ出なかったのだろう?ま、いいとして、宇津井健の役どころはハリウッドに持っていったら、ぜひマイケル・ダグラスにお願いしたい感じがした。ヤツならもっと愚かに演じてくれるはず。小沢栄太郎の腹黒い切れ者の弁護士役はこれ以上ないぐらいのハマリ役であった。演技上でも小沢の圧倒的な勝利であった。

(評価:★4)

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