[コメント] 戦後在日五〇年史 在日(1998/日)
試みようとしていること、訴えようとしていることは伝わってきた。けれども、エンターテイメントでもある「映画」として観客を満足させようとしていたかと思うと疑問が残る。
ただ、二世の画家を追ったときの岩手の風景はとても美しかったし、一世の老女を追った部分はなかなか気合いの入った構成だった。
三世の若者たちを追ったものが極端に弱く思えたのは、還暦を迎えたという監督にとっては(理解が追いつかない部分もあり)もてあますところがあったからなのだろうか。
いずれにせよ、「在日」についての歴史的背景やそれぞれの思いを(ざっとであれ)教えてもらえたことは素直にうれしく思いたい。国内はおろか韓国や米国にまで渡り、戦後の在日の歴史を(風化する前に)再検証しようとした監督のパワフルな行動力にも、心から敬意を払いたいと思う。
…ところで、「ナレーション:原田芳雄」というのはぜひ加えて欲しいような。唯一のプロなのに、なぜ(涙)
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