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[コメント] マイケル・コリンズ(1996/米=英=アイルランド)

実在の人物をモチーフに映画を製作するのは非常に難しいと思う。で、この作品はマイケル・コリンズという人物の劇的な生き様を的確に捉えニーソンの好演も手伝い如才なく硬派な作品に仕上がっている。が、映画が映画であるところの何かが足りない。
TOBBY

ようするにスピルバークが『シンドラーのリスト』に対して思ったように、ジョーダン監督自身がマイケル・コリンズに対し並々ならぬ思いがあったのは痛い程、理解できます。しかし肩に力が入り過ぎたというか生真面目に撮り上げた印象が作品から観客に迄伝わってしまった。僅かでも良いからエンタテイメント性が欲しかった。まさか!のジュリア・ロバーツの出演も全く活きていないし。全体的に思い入れが強過ぎて空回ったという印象。しかしストーリーは悪い映画というわけではなく構成の問題なので観ていて充分感銘は受けます。でもそれは、あくまでコリンズの自伝と言う意味あいで。一応本作はヴェネチア映画祭にて監督賞と主演男優賞を受賞しています。にしてもニーソンは実在の人物に、よくキャスティングされてしまう人。

(評価:★3)

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