と、文句言いつつ冒頭から中盤までは素直にワクワクハラハラ、ハートを掴まれてしまい自分なりに仮説を立てながら夢中になってしまった。中盤までなら★4つ。ところが死刑囚の存在が明らかになった時点で一気に★1つ。散々ハラハラ観客を煽って、すべてが想像の世界って…すべてを無にする行為！。それでも似たようなシチュエーションで数作品（タイトル控えます）ヒットした映画はあったけれど、それらは現実と非現実との結ばれ方がしっかりしていた。本作品は、ただ好きなこと前半でやっちゃって強引に理由付けを多重人格に背負わせてるだけでチープな脚本にうんざり。TVの「アリーMyラブ」のエピソードでもっと感動的に多重人格の人格を消すエピソードやってて、そっちの方が遥かに上手。『シックスセンス』（あの作品は良い）以降、インスパイアされたのかギミックに走りがちな脚本が巷に多いけど亜流はすべてチープ止まり。頭の中だけで脚本書いてる作家が多すぎ！。ただ本当のラストで、ちょっとしてやられたので★2つに。それにしても本作のレイ・リオッタとか、ケビン・ベーコンとかステレオタイプな役多すぎて出てきただけで臭いっ！と思わせられるのもどーなの！。キューザックが元警官とか設定も都合良すぎてC級感煽るのも事実。数字と地名にこだわった殺人動機（もの凄いこじつけ！）をもっと先祖の呪いとかに絡めて『オーメン』的作品に仕上げていたら満足できたのに！。暗すぎる映像も誤魔化しに感じて往生際悪い！。

ちなみに自分が期待してたストーリー展開は、途中でリオッタの背中の血のショットで、実は彼は死霊であり、生前に恨みのあった連中を処刑しに来たに違いない！と勝手に思っていたのでした。…。