タイムスリップした小隊がたった二年間であれだけの近代兵器を作り得るはずもなく、設定がむちゃくちゃである上、説明も不十分にストーリーがどんどん展開されてゆく。

それもこれも・・・徹夜で酒飲んだ後に見る映画としては良かった。いや、こんな映画だからこそ尻込みもせず見に行くことが出来たというべきか。

前作「『戦国自衛隊』」が公開された時代にはまだこの世に生を受けておらず、存在すら知らなかった私にとっては、シチュエーションコメディーとしてそれなりに楽しめた。それに特撮シーンはなかなか迫力がある。

欲を言えば、もっとアホなシーンが見たかった。自衛官が弓矢や奇襲により殺されてゆく場面が少しあるくらいでは、いくらかもったいないものがあった。たとえば９０式戦車を目の当たりにした騎兵隊が恐れおののいて敵前逃亡したり、軍用ヘリを見た城下町の人々（エキストラ）が「たたりじゃー」「おっかぁ、助けてけろー」とか言ったり、ザビエルが「アナタハカミヲ、シンジマスカー？」とか片言で喋ってる場面など、あってもよかったのかも。