オープニングでいきなりキメキメの銃撃戦。笑っちゃうくらい凄い。

と思ったらその後は「ガタカ」風無機質未来社会に「華氏４５１」のような人間管理を持ち込んだシリアスなドラマに。アクションとドラマの落差がすごい。映像もなかなかスタイリッシュだが、Ｂな匂いは隠しきれない。といいますか、売りは完全にド派手なガン・アクションなのだからＢに徹しても良かったのでは？

冷血クリスチャン・ベールが改心しちゃうのが唐突だし、クスリを一日何回も打つよりロボトミー手術やＤＮＡ操作で済むじゃん！とかツッコミどころは多いのだが、アクションのものすごいケレン味がそれらを相殺して余りある。

劇中で、写真とかアナログ・レコード盤とか本とかいろいろ小道具出てくるのだが、それらが伏線やメタファーとして生かされていなかったのが残念。クリスチャン・ベールが「アイフル子犬状態」になったシーンは大笑い。人間をさんざんブッ殺しておいて直後に子犬を抱き上げるやさしさよ・・。

エミリー・ワトソン、今回もさすがの存在感だが、出番少なくてもったいない感じでした。