[コメント] ブルース・オールマイティ(2003/米)
ハリウッドでは、とにかく突飛な設定にしないと映画にならないんです。
久しぶりに暑苦しくテンション高いジム・キャリー。 しかし、彼の毒が生かされるような設定ではなく、彼女への愛に目覚めるためだけに、神になって世界をひっくり返すようなおおざっぱでぬるい話。彼のブラックなジョークが浮いてしまってる。
序盤は「トゥルーマン・ショー」のような醒めたシュールさも期待したのだが、人間存在を問いただす哲学から単なるほのぼのラブ・ストーリーに矮小化。ジェニファー・アニストンは、ひたすら彼との結婚を望むだけの、男に都合のいい女で深みのないキャラクター。おまけに全知全能の神は、これまたいかにもなモーガン・フリーマン。仕事選ぼうよ。嫌いになりそう・・。
彼を除けば白人ばっかだし、すぐに神のせいにし、あるいはコロリとすがるとこなどガサツなWASPの臭いがプンプンする。こんな映画がヒットしてしまうアメリカ万歳!
「リロ・アンド・スティッチ」でも思ったが、日常の積み重ねから育まれるはずの愛情がなぜこうも非日常に振られてしまうのだろうか。作る方も見る方もエンタテインメントに偏見持ってるよ。
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