[コメント] ハゲタカ(2009/日)
雰囲気は出ていた。しかし(TV版もそうだが)翻弄されるだけの元上司、芝野(柴田恭平)は情けない… 。☆3.1点。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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他国の映画で経済ドラマを観た記憶が余り無い。アメ国だと『ワーキングガール』「アリーマイラブ」…結局ラブコメ。或いは『インサイダー』とか『ザ・バンク』みたいな犯罪サスペンス(アクション)か。
日本はサラリーマン小説(経済小説)の歴史が綿々とある。城山三郎・梶山季之から始まり高杉 良・江上 剛 …なんて読まんのでよく知らんのだが。その為に映画も多いのだろう(植木 等とか『釣りバカ』のコメディまで入れたらキリが無い)。
なんだけれども、この経済ドラマ映画、どうも単純化され過ぎてて喰い足りない感が残る。『巨人と玩具』みたいに一事件に絞っていたり『悪い奴ほどよく眠る』みたいに個人のドラマが中心ならまだいいのだが、『金環蝕』から始まり『社葬』『金融腐蝕列島 呪縛』まで「実際はこんな単純じゃないだろ〜」という感じがいつもしてしまう。
さて今回の『ハゲタカ』もTVドラマの時からそうだったが、どうもチープ感が否めない。TV版の玩具メーカー入札合戦みたく今回も中国相手のTOB合戦で繰り返しているが、あの煽った演出にはどうも萎える。派遣工を出してきた時は地べたを見せくれるかと期待したが、派遣労組潰しの描き方も結局またチープであった。
NHKで「ハゲタカ」が放送されたのが2007年2月…、今の日本(世界)を見るとずっと昔の気がする。時が流れるのは早いな。
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