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[コメント] アベンジャーズ インフィニティ・ウォー(2018/米)

皆さんが言っている通り、話の進め方がスマートで素晴らしい。その上で文句と言うか… ☆3.6点。
死ぬまでシネマ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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シリーズである事が存在証明そのものであると言うシリーズものは、様々な制約からハードルがすこぶる高い。その事は最近『SW』シリーズでも見せつけられた。スピンオフは単体で頑張ればいいが、中核シリーズはコケる訳にはいかない(SWは両方失敗している訳だが)。

増えすぎた登場人物を如何に処理するか、全体の物語をどう処理してエンタメとしても成立させるか、最終的に鍵になるのは、畢竟製作陣がどれ程そのシリーズを愛しているか、に掛かっているのだと思う。それは独りよがりな偏愛ではいけない。「キーストーンを得るためなら最愛のものを喪う覚悟を」という事だ。本作のラスト等その意気込みを感じた。

と同時にこのラストは多過ぎるキャラに、次回<なんでアイツは出てないんだ?問題>をシレッとスルーする魔法の一手でもあった。アラお見事。

      ◆     ◆     ◆

さて今回フィーチャーされてたサノスは、キューピーカロリーハーフでセロリを囓ってる時に思いついたのだろうが世界を半分にして救うと言う。或いは『インフェルノ』('16/米)に影響されちゃったのかも知れないが「貧富に関係なく平等に」とはとんだ噴飯もので、この広い大宇宙一杯から人類?知的生命体?を半分って、何のリアリティも無い。取り敢えず目の前にある不幸は貧富の格差だろうがよ。その上絶対的な力を持つ者が殺戮のかわりに払う代償が義理の娘っこ一人の命たぁ、姿は似てても拳王ラオウの足下にも及ばない爛れ野郎(ヴィラン)だ。殺戮者の器なんてヒトラーみてもそんなものかも知らんがね。

トニー=スタークにしてもブルースにしても、いやハルクじゃなくてウェインね、この時代に輝けなくなりつつあるアメリカンドリームの仮想ゴール点な訳で、そのモヤモヤがジョーカーに表出している。本気だったらサノスは別の行動を取る筈だが、流石にそれではアイアンマンもマンオブスティールも民衆と共に戦えなくなってしまうと言う訳だ。

その点で、皆んなが憧れていた(らしい)キャプテンが、今回は名前も名乗れず色合いもくすんで髭ボーボー、心なしか肉体も萎み気味(マッスルキープ失敗?)で丸でサエなかったのは何とも物悲しかった。

で、そんな地球の事情に忖度無いガーディアンズのバカっぷりには笑わせて貰った。( ̄▽ ̄)/~~

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)けにろん[*]

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