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[コメント] ハッシュ!(2001/日)

ゲイの映画なんだけど、この映画の片岡礼子、凄いと思った。
死ぬまでシネマ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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しかしこの女性をあんな風にしか扱えなかった佐藤純彌って…(4年の時間差はあるにしても)。

会話が生きている、と思った。生きている。生きているから伝わって来る。役者もいいのだろうけど、この空間はやはり監督がただ者ではないのだろうと思う。

最初の15分間は苦痛だった。出て来る人物が苦痛だった。彼らに近づけるのか不安だった、いや無理そうだった。でも彼らに近づけた。つぐみが痛い。痛いってのは駄目という意味ではなく、突き刺さった、という事。離そうとしないつぐみ。「いまここで話したい!」と絶叫するつぐみ。あ〜、過去の修羅場が蘇る…。

朝子(片岡礼子)のような女性(美人)は何人か居た。でも俺の手の届かない所に居た。あ〜ウンコみたいな連中に囲まれているなぁ、本当はもっと居るべき所があるんだろうなぁ、ひでぇなぁ、と思い乍らも、自らの不甲斐なさ故「オレだ!!」とは名乗り出れなかった当時。彼女(たち)はその後この映画のようにいいパートナー(ズ)を見つけられたのだろうか…。

秋野暢子にしろ冨士真奈美にしろそっくりな言動をする人物が身近に居る。というかもっと不寛容(無理解)でもっと悪意に満ちているけれど。その辺もゾゾッと来る程リアルだった。

最後の3人は本当に佳かった。かなり危ういけれど、希望があるラストで本当に良かった。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)shu-z[*]

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