意識したのかシランがスピルバーグの凡作に敗けたのは恥ずかしいよ。

とにかく、全体的に「弱すぎる映画」という印象。シノプシスも人物造形も台詞も音楽も構図も何もかも。

ニコラス＝ケイジの配役はまあ適当。フランク役のサム＝ロックウェルが弱い。ケイジが潔癖性という設定は許してもその表現に完全に失敗している。ケイジ自身が色々考えて工夫したところを、しっかり「全然駄目、お話しにならない」とダメ出しするだけのビジョンがスコットには無かったのだろう。

まあ精神科医との会話中(中盤くらい)にオチが全面的に割れてしまったので悪印象なったのは否めない。オチが分かっていても楽しめるだけの映画では無かった。娘役がどんどん汚く見えてきたのも残念。