テレビシリーズと映画は別物だってわかっちゃいるけど、しんちゃんの言動に違和感ありあり。ちょっとヒネくれてて、下品で、小憎たらしいキャラでみさえやひろしを振り回す日常が最高の魅力だと思ってるのに、映画になると下品さを少し残す以外は実に素直ないい子ちゃんになってる。ドラえもんが映画になった時のジャイアンの様な豹変ぶり…。特にラスト近く、階段を駆け上がってケンとチャコにすがる場面。本物のしんのすけなら絶対にチャコの足にしがみつくはずだっ！

それとしんちゃんに過剰なイデオロギーというかメッセージを持ち込まないでほしい。 終盤に何度も提示される「排他的家族観」にけっこう不愉快にさせられた・・。 「家族も持てねぇヤツは一人前の人間じゃねぇ！」と言われているようで・・。 いろんな生き方、スタイルを認める寛容性を持った野原一家であって欲しいです。。。

まぁヒネくれ者なんでこんな事書いてますが、作品はそれなりに楽しみました。しん映画の中でもバランス良くまとまってると思います。