[コメント] 奇人たちの晩餐会(1998/仏)
おもしろい、おもしろすぎるー。どの場面もどの局面もひりひりと笑いを誘う、これぞシチュエーションコメディーの傑作だあ。かくいう私も、れっきとした「バカ」の仲間入り。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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ブーメラン(出勤前だよ)に、マッチ棒細工(本数をすべてそらんじている!)に、お玉収集(あれが銀製だって?)に、ぎっくり腰(むちゃくちゃ動けなくなるくせに、安静にさえしていれば絶対に直るというシニカルな病気)に、犬好きの愛人(すでに「女房」化しているところに注目!)に、国税査察官(コメントするまでもない)に、サッカー狂(女房寝取られるまで熱中していると言うことでっせ)に、寝取られ男(コキュ:フランス男にとって、最も重要なキーワードらしい!)とくれば、笑いの定番のオンパレード。特にフランス人にとっては。。。
そしてもちろん、一番「バカ」なのは、当家のご主人ピエール。バカの収集が趣味だとは、まさに晩餐会のご招待基準そのものではないか。ぎっくり腰をおして晩餐会に行こうとしたり、あり地獄の首根っこまでつかりながら、「さっき言ったことをもう忘れている」などと感動している。
絶交していた友人が、いきなり飛んできて上機嫌に笑い転げるあたりも怪しい怪しい。(彼にもそのケがあるとにらんだね)
でもそのうちに、観客も自分たち自身を嗤っていたんだということに気がつかされる仕掛け。「お宅の御主人は、悪い人じゃなくて不幸な人なんです。」
うーん、一本取られました。
ちなみに、ピエールの奥さんが一番人間的じゃないように見えない?それはつまり、この人だけが(多分)バカじゃないから。。。だよね。ねっ?
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