[コメント] 川の底からこんにちは(2009/日)
「わたしらみーんな、あんたのお母さんだからね!」って、母親のいない娘が言われたら泣くでしょう。(2011/02/21)
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
ま、とにかく満島ひかりさんが出ていれば何でも良いわけです。
もう、私『愛のむきだし』以来の大ファンです。
ですので、ま、なんでも良いんですね。
何でも良いのですが、一応作品の感想を簡単に申し述べますと、実はこの映画とても深いところで現代社会を言い当てていると思います。
それは
孤独
ですね。
方や、東京に家出してきた少女が東京で孤独を味わいます。
そして田舎で暮らす女性(主人公の親友)が、その彼氏を寝取って東京へ出かけるけども結局孤独からは解放されないんですね。
地方と都市で孤独のバランスが整わない瞬間を描いた『パーマネント野ばら』という名作がありますが、あの映画の持つ失われた精神と、都市も田舎でも両立しえない孤独は、全く同質のものなんですね。
朝日新聞の特集で「孤族」という記事を見かけますが、これは日本を覆うあらゆる環境における危機だと思います。
中の下
という観念も、昔はだれもが中の上だったけど、その幸せのハードルがどんどん下がっているという側面も見受けられるような気がしますね。
ただ楽しい・・・という映画にはとても思えませんでした。
2011/02/21 自宅
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