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川の底からこんにちは (2009/)

[Drama/Comedy]
製作天野真弓 / 矢内廣 / 氏家夏彦 / 武内英人 / 北出継哉 / 千葉龍平 / 宇野康秀
監督石井裕也
脚本石井裕也
撮影沖村志宏
美術尾関龍生
音楽野村知秋 / 今村左悶
出演満島ひかり / 遠藤雅 / 相原綺羅 / 志賀廣太郎 / 岩松了 / 菅間勇 / 稲川実代子 / 猪俣俊明 / 鈴木なつみ / 牧野エミ / 工藤時子 / 安室満樹子 / しのへけい子 / よしのよしこ / 並樹史朗 / 山内ナヲ / 丸山明恵 / 目黒真希 / 森岡龍 / 廣瀬友美 / 潮見諭 / とんとろとん
あらすじ上京5年目で5つ目の職場、5人目の男バツイチの健一(遠藤雅)と付き合っている派遣OLの佐和子(満島ひかり)は、「しょうがないんじゃないですか」が口癖で「中の下」を自認するフツー(?)の女だ。父(志賀廣太郎)がたおれ、そんな佐和子が実家のしじみ工場を継ぐことになってしまった。しかも、健一も幼い娘(相原綺羅)を連れてついて来てしまう。待ち受けていたのは、従業員のオバチャンたちの総スカン攻撃だ。佐和子が絶対に実家に帰りたくなかった「恥ずかしい理由」まであっさり暴露されてしまった。ついに、どん詰まり佐和子の居直り攻勢が開始されるのだった。石井裕也のPFFスカラシップ作品。(112分/ヴィスタサイズ) (ぽんしゅう)[投票]
Comments
全25 コメント>> 更新順 採点順 投票数順
★5まさにそこに生きている人たちの本当の息遣いが聞こえてきそうな体温が感じられる作品だ。強いなあと思う。本音がほとんどで飾りがない人生。人間から虚飾を剥いで剥いてしまったらこんな人間像が浮かび上がってくるだろうなあと思わせる。 [review] (セント)[投票(5)]
★5なぜもっと早くこの映画に気づかなかったのか。演者全員が巧妙であるが、私のツボは工場のチーフ的なおじさんであった。満島ひかりが「中の下」人生に開き直る終盤が痛快で、今を生きる全ての人々が「そのときゃ政府を倒すまで」と、あの社歌を口ずさみながら、心に匕首(あいくち)を呑んでいれば明日はひらけると思う。 (サイモン64)[投票(3)]
★5緊張型の満島ひかりの造形が幾ら美人でも近づきたくない幸薄い佐和子の人となりを炙り出して見事。こういう人っているものだ。周辺人物がみんな顔色悪いのも素晴らしい。 (寒山拾得)[投票(2)]
★5「わたしらみーんな、あんたのお母さんだからね!」って、母親のいない娘が言われたら泣くでしょう。(2011/02/21) [review] (chokobo)[投票]
★4「頑張れば誰もが成功を手にする」という繰り言の底が抜けたいま、弱冠26歳の石井裕也が描く「頑張る」の先にあるのは「未来の幸福」などではなく「頑張る今」の連続がもたらす充実感なのだ。そこに嘘が無いぶん、自虐の底からたちあがる「中の下」賛歌が心地よい。 [review] (ぽんしゅう)[投票(7)]
★4自虐的モラトリアム女が開き直って一念発起し自己再生するベタな規定路線上の物語は余り説得力もないのだが、日常的におっさんとオバハンがまぐわう土俗環境の今村が降臨したかの如き描写の魅力と徹底的なダメ男を許す川島的女権信仰が太い。 (けにろん)[投票(4)]
★4ちょっと新しい笑いを体験した。先の見えない暗い時代を悲観せずに、というベクトルではなく、むしろ開き直り、その諦念から生まれるため息のような笑いが良い。諦めているからこそ、突き抜けた笑いが「上を向いて歩こう」的価値観とは全く逆の明るさを撒き散らしていく。 (まー)[投票(2)]
★4プライドの塊となって生きるのを潔しとせず、ただ運命に流されるままに無難に生きてきた女にとって、その運命を自らかぶり、誰はばかることなく積極的かつ厚顔に開き直ることこそが正しい生き方だった。見えない明日を思い煩うことなく、ただ頑張り続けるということへの時代錯誤とも映るポジティヴな賛美は貴重とも言える。 [review] (水那岐)[投票(2)]
★4田舎には何もない。けど、都会だって大して何かあるわけでもなし。あるのは悩み苦しみだけ。そこから目を逸らさせるものが都会にはちょっと多いってだけの話です。 (Ryu-Zen)[投票(1)]
★4満島ひかりが見たくて観たが、途中までうんざりした。だが… [review] (stimpy)[投票(1)]
★4脚本が読みたい。この台詞群がすべて書かれたものであったのなら相当の才能だ。『愛のむきだし』でほぼ初見だった印象の満島が「ひねくれた逸材」であることを再確認できただけでも収穫。映像が彼女の行動にリンクし、開き直った瞬間から跳ねるのが小気味良い。手のひら返しのオバチャンの不自然さと妙にあわないBGM(除・社歌)が唯一の不満。 (tkcrows)[投票(1)]
★4開き直って頑張るのって楽だよな、と思っている。でもこうやって声に出してみることはとても難儀なことだというのはよく分かる。 [review] (モロッコ)[投票(1)]
★4ホラーかと思っていたが、全く違っていた。が終ってみると、タイトルネーミングはなかなか良い。満島は演技力のある女優だが(特に今回は夫になる石井の為に頑張った?)、最近(2013年)TVドラマによく出演している。小さく纏まらないで欲しい。脇役が・・・ [review] (KEI)[投票]
★4すべてを諦め開き直ったところからある種の悟りの境地に到達したかのような満島ひかりが発する「金切り声」は、しかしすべてを諦きれないあるいは諦めてしまった悲しみをもまた含んでいるように思えた。 [review] (蒼井ゆう21)[投票]
★4私も同じような信条を持って生きています。映画になるとみんなの共感を得られるのに、現実世界ではやっぱり否定されちゃうんですよね。 [review] (K-Flex)[投票]
★4開き直るって悪くない。そしてさらにがんばりだしたら無敵なんじゃないかとさえ思う。役者さん良いですね。 (あちこ)[投票]
★3俳優としての芯の部分に明朗さを持たない満島ひかりは基本的にコメディエンヌには向いていないと思う。前半は白々しく、後半は痛々しい。それがこの役柄に相応しいとの見方は否定しないが。笑いを獲ることにかけては遠藤雅(はじめ長谷川朝晴かと思った)のほうがよほど達者だ。特に序盤の台詞回しは絶妙。 [review] (3819695)[投票(3)]
★3おかんのハグの破壊力は凄まじい。抱いてやるよの一言をこんなにカッコよく言える男になりたいよ…。じわじわくるので評価は変わる可能性あり。72/100 [review] (たろ)[投票(2)]
★3作者が満島ひかりに凡人讃美をやらせる。作者も満島も凡人ではないから、これは厚顔であり話に取り付く島がない。偉いのは遠藤雅で、彼を通して厚顔が無感覚ゆえの哀れみに翻案されている。 (disjunctive)[投票(1)]
★3こうやって観ると満島ひかりは特定の周波数しか発せられないように思える。それも狭いバンドの。 [review] (HAL9000)[投票]
★3シュールなようでぎりっぎりありそうな台詞回し。狙いすぎているようで意表をついてくる役者陣の間の取り方。前半はこれ見よがしなコメディトーンがはなにつくし、後半は説明不足なままカタルシスに舵を切り過ぎている気もする。でもねったら、でもね… [review] (田邉 晴彦)[投票]
★3満島ひかりの存在・演技力があってこそ成立した作品。開き直った佐和子(満島ひかり)の眼に宿る狂気は、本作の全てを統制するだけの力がある。 [review] (Master)[投票]
★2満島ひかりの起用は監督の私生活上の成功は呼んだかも知れないが、映画は彼女のチャームの欠如によって、無表情を装うOLが何も無い徒手空拳を開き直りに反転させて打って出る勢いにドラマ的運動性を呼ばない。 [review] (煽尼采)[投票(4)]
★2台詞の通り、満島ひかりが本当に「中の下の女」だったら、この映画を見たいと思う人いないと思うんだよね。出資する人もないだろうし。 [review] (G31)[投票(1)]
★2白々しい台詞回しとか設定とか全部取っ払ったら良かったのに。と思う。まぁしょうがないんですけどねーこの場合。 [review] (Soul Driver)[投票]
Ratings
5点8人********
4点32人********************************
3点20人********************
2点3人***
1点1人*
64人平均 ★3.7(* = 1)

[この映画が好きな人]

POV
その後のキネ旬ベスト10・最多ランクイン監督は誰だ! (ぽんしゅう)[投票(12)]
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