それでも気になった点を書くと時速１４０キロに達するまでの走行距離がどう考えても足りない。未来に戻った時のデロリアンの大事故は新聞に載らなかったのだろうか。またあんなに木端微塵に粉々になるのだろうか。列車は脱線しなかったのだろうか。未来にドクとクララと家族がタイムトラベルしたことが時空連続体に影響しなかったのだろうか。暴走機関車でのスタント。

　SFは大嘘で良いんです。荒唐無稽な嘘を大真面目につきとおしたモンの勝ちなんです。この三部作は大成功ですよ。マカロニウェスタンへのオマージュもあって面白く出来てますね。撃たれた！と思ったら下に鉄板を隠してたなんてのは『ＰＡＲＴ２』にそういう場面を引用して伏線にしてありますから上手ですよね。あれは『荒野の用心棒』ですか。当たり前だけどロバート・ゼメキスもスピルバーグも映画が大好きなんだなぁ。その事が改めて嬉しくなる作品です。