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[コメント] ハウルの動く城(2004/日)

現実と空想科学と魔法の見事なメルトダウン。ワルツにのって心も躍る! ・・・ただ正直なところ、・・・
ゆの

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







最初は「この婆さんがとにかく元気!」というCMのコピーを見て「当たり前だろう、だって中身は18なんでしょ?」と思っていた。がしかし!そんな揚げ足取りが消し飛ぶくらいに裏切られました。ラピュタ派でゲドっ子としては、お腹いっぱいで大満足。原作を読んでからまた観に行きたい。

この映画を観て誰かにチューしたくなったら、それは魔法にかかった証拠かも。この映画の後にたくさんのキスが交わされている(かもしれない)ことを思うと、多少なりとも平和であることの幸せを感じることができそうです。

それにしても、セリフがラストほんの少しだったにもかかわらずしっかり主役級でクレジットされていた大泉さん。次に見たらエンディングのいいところで爆笑しそうで怖い・・・

・・・以下追記(04-11-25)・・・

みなさんのレビューを見ると、劇中老婆から娘にころころ変わるソフィーの描かれ方に戸惑った方が多かったようですね。私は「自我のある起きているときだけ呪いが有効」なのだと勝手に解釈して、荒地の魔女の魔力が抜き取られてからはそのせいだと思っていたのですが、今になって「コンプレックスを振り切ったとき、独りではなく誰かと共に生きようとするとき」に呪いから解放されたのではないかと思うようになりました。(誰かのキスではなく。)

またハウルには、王国(T間やNテレ)に召し抱えられることなく魔法(アニメ)を使いたいという宮崎監督の思いも込められているような気がします。(深読みしすぎ?)そういえばちょっと『ナウシカ』の戦う女・クシャナに似てませんかね。

ところで話は変わりますが、今回特に気になったのが宮崎監督独特の「動き」。「コナン走り」などが有名ですが、大泣きするシーンや、空中散歩、巨大空母などなど、他にも過去の作品がフラッシュバックするようなシーンが多くて気が散ることがありました。正直なところ、そろそろ別の動き、新しい表現が見たい。こんなわがままで自分勝手な観客で申し訳ないです。。。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)movableinferno[*] 水那岐[*]

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