[コメント] ヴェラ・ドレイク(2004/英=仏=ニュージーランド)
この圧倒的な赦しを前にして、私は幾らかの戸惑いを感じた。未だ青臭い私はカタルシスを求めていたのである。私は私の狭量さに恥じ入った。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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犯罪者や、止むに止まれぬ犯罪行為に対する赦しを促進する映画は、今までも幾らでもあったが、この映画はそういった価値観を軽く超越してしまっている。
夫の言葉で、長男を赦し、
最期の晩餐への参加で、弟の妻も赦し、
粛々と進行する法廷描写によって、 刑事や裁判官の怜悧ささえも、赦してしまう。
悪法も法なり。それが法として施工されている以上、それを遵守せぬ者は罰せられる。
「私は有罪です。」
ヴェラ・ドレイクは、黄金の心の持ち主だ。
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