[コメント] 17歳のカルテ(1999/米)
顔もかわいいし、演技も決して下手ではなく、作品的にもわりと恵まれているのに、どうしてこういう役ばかりやりたがるのだろう。ウィノナよ。『カミーユ・クローデル』のカミーユ役を熱望したイザベル・アジャーニみたいだった。入りすぎてる、っていうかなんというか。演じているというより、そのキャラクターに入り込んで悦に入ってるというか。「あ・・・そう、そうなのよ!!これよ!私はすごいんだわ!!」的自己陶酔の世界にどっぷりつかっている感じ。映画を観る人のことは計算に入っていない風に見えました。サショウタエコの白目パチパチよりもわざとらしく見えるし、観ているほうはどんどんシラていっちゃう。それとは対照的にアンジェリーナはすばらしかった!観ている私もすっかりリサの魅力にとりつかれちゃった。彼女、セクシー路線だけかと思っていたので、うれしいオドロキでした。彼女なりにちゃんとリサのキャラクターを作り上げていたし、ラストの告白シーンまでのゆるい上り坂のテンションの持っていき方もよく計算されていたと思います。アンジェリーナだけ★5です。
ストーリー的には、17歳の倍以上生きてるオバサンになってしまうと、「ナニ言ってんだ。ただワガママで自分勝手で、甘えんぼなだけじゃんか。」と思ってしまったから共感も感動もなかったです。ヴァレリーがスザンナに同じことを言ったので「よく言ってくれた!」と拍手。スザンナとリサとは、このくらい違う世界にいるんだとあらためて思ったシーンでした。
17歳くらいのときって、みんな結構大人からは「アタマがおかしい」とか言われたりするのかも。空想好きだし、何考えてるかわかんないし。「新人類」なんていう言葉があったくらいだからね、どの世代でもこの年頃はエイリアンなんだろうと思う。17歳は、これでいいんじゃない?17歳を大いに悩み、大いに楽しんでくれ!そういう人が成長できるんだと思うのよ、オバサンは。
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