[コメント] 恋人たちのアパルトマン(1992/仏)
人を傷つけることでしか、自分たちの愛を確かめられない二人。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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この映画でのソフィー・マルソーの魅力はほぼ完璧に捉えられている。
フランス映画は女優を撮るのが上手いと前から思っていたが、この映画を観る限り、女優の方でもきれいに撮られようと意識しているように見える。これこそ撮る方、撮られる方のプロ意識か。
話し自体はアレクサンドルとその婚約者ロールとの馴れ初めを省略し、メインの二人が唐突に出会うシーンから始まり、ファンファン(アカン、この名前だと岡田真澄を思い出してしまう)との愛をプラトニカルであり、ロールとの愛とは別物だと無理して言い張る優柔不断な男アレクサンドルと、そんな男にいらだちながら惹かれてしまう女性ファンファンとの関係を追うというありがちな図式だが、フランス映画ならではの品のよさ(特に舞踏会のシーンの音楽の使い方がGood)が随所に垣間見られる作品でもある。
それと、登場人物にたとえ苛付いても映画自体の評価とは必ずしも直結しないという点も忘れたくはない。
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