[コメント] サニー 永遠の仲間たち(2011/韓国)
カラフルな私服で、オーバーアクト気味に威勢よく炸裂する女の子たちの輝きが素晴しく、楽しい。韓国の80年代の時代の胎動と、青春の無敵感を重ねてディフォルメすると、こんな風に弾けるのだろう。一方、彼女たちの「今」はお決まりのように現実的なのだが・・・
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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このコリアンガールズ・グラフィティは、「たとえ今の暮らしが寂しく辛かろうが、永遠の愛と友情さえあれば・・・・」などという見え透いたキレイごとで問題を済まそうとしない。露骨なまでに金がものを言うのだ。かなり都合よく金や金権が彼女たちが抱える問題を一掃して、破顔一笑のうちにことが終わる。
「しあわせ」は、友情とお金があってこそ得られるのだ、という本音。「それがすべてとは言わないが、お金は絶対に欠かせないよ」と、さらりと言ってしまうのだ。嘘がなく正直な結論だ。当事者のおばさんたちにも嫌味がなく、映画の後味が悪くなったりしないところも上手い。
この映画、韓国で大ヒットしたそうなのだが、そんな身も蓋もない現実感覚を、いささかの抵抗もなく観客が受け入れてしまうところに、世界市場を席巻するコリアンエコノミー・パワーを感じたりするのです。
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