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[コメント] フレンチ・ディスパッチ(2021/米)

厳密な規則はカラーとモノクロ、2種類の画面サイズの使い分けだけ。縦/横、高/低、奥行き、寄り/引きと奔放な視点移動と目まぐるしいカットつなぎに圧倒される。そのルール無視ぶりは喜劇という"優柔”を借りて意味や必然を無化して物語を語る挑戦的な実験に見えた。
ぽんしゅう

で、よく言えば自由奔放な、失礼承知なら無節操な、この語り口についていけず、結局、殺人犯(ベニチオ・デル・トロ)と女性看守(レア・セイドゥー)に翻弄される画商(エイドリアン・ブロディ)という既成の分かりやすい枠組みのなかで、カラーとモノクロの対比が効果的な「絵画」という題材が活きたSTORY1「コンクリートの確固たる名作」が一番楽しめました。

(評価:★3)

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