[コメント] 12日の殺人(2022/仏=ベルギー)
容疑者の男たちの泥沼に男だけで組織された捜査班が沈んでいく。沼からは男のどうしようもない傲慢さと暴力性が泡のように湧き出して「男たち」を覆いつくす。救いは新たな判事(アヌーク・グランベール)と捜査官(ムーナ・スアレム)。それは女神の降臨か。
捜査班長ヨアン(バスティアン・ブイヨン)は堂々巡りの“男性性”の迷宮から抜け出せたのだろうか。男たちを壁のように囲んでいる美しいが禍々しくもあるグルノーブルの山々。その山道を懸命に登るヨアンの姿に微かな希望がみえる。
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