[コメント] 駅前旅館(1958/日)
一番の衝撃は・・・女子高生役の市原悦子!浪花千栄子の部下役で野村昭子まで出てる!劇団の方々の映画出張は今見てみると意外な発見。「とらや」のセットとは正反対の東宝の広大なセットを駆け回る森川信の姿は新鮮。
『夫婦善哉』よ再び、という感じだが、いかんせんフランキー堺と伴淳三郎 のパワーはものすごく、初めから中盤までの押し出しは強烈だった。森川信が出てくると、なぜか「おいおい、寅さんよぉ。」とか「おらぁ、しらねえよ。」とか言い出しそうで・・・この映画でもやっぱり「おらぁ、しらねえよ。」の旅館主人でした。 終盤に見せる森繁久弥の芝居はさすがの一言。こういう男の情けなさと色気とを出せるってのは素晴らしい。
騒乱、狂乱の場面が多くちょっと疲れて散漫になってしまう点が−1。それ以外は役者達の達者な演技と東宝の広大なスタジオに組まれた「ザ・シネスコ」といわんばかりの豪華なセット等々、ぜいたくな映画の時代を堪能できます。
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