[コメント] 曽根崎心中(1978/日)
全編アクセル全開の演技陣。思ったことは片っ端から口にする脚本。BGMも過剰なセリフも戯画化寸前の暴力描写も、すべてが映画のテンポに変換されている不思議。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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熱い! あんまり熱すぎて暑苦しくなるくらいだが、これが増村テイスト。
梶芽衣子の眼力に始終圧倒。長めの本編も彼女のパワーでちっとも長く感じられず。井川比佐志、橋本功はさすがの助演。全編アクセル全開の演技陣。思ったことは片っ端から口にする脚本。BGMも過剰なセリフも戯画化寸前の暴力描写も、すべてが映画のテンポに変換されている不思議。
観続けていると、ふと「すべてはこの男の情けなさから始まってるんじゃ・・・」という思いがよぎるが、ちょうどそういった思いが割り込む頃合いを狙って橋本功が登場したり、梶芽衣子が尋常でない眼力で理屈なんかどうでも良いやと思わせたりしてよぎった思いを粉砕する。それがまた快感。
この映画は青木和代のヌードが拝めるという珍しさがあるのだが、あのシーンはやっぱりヌードでなきゃだめだったのかしら?
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