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[コメント] 花いちもんめ(1985/日)

呆けていく恐怖。それを思うとぞっとする。
kinop

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







千秋実の呆け老人の姿も迫真の演技で、すばらしかったが、この映画で印象に残ったのは、千秋実の日記に綴られた内容である。日記には自分が呆けていくことに気づいたことが書かれており、やりきれない思いがひしひしと伝わってきた。誰もが確実に年をとり、老いていく。もし、自分が呆けたらどう思うのか。

私の祖母も、祖父が死んで呆けて無くなったが、どんな気持ちだったんだろう。そういえば呆ける前には、会いに行くとすぐに泣いていた。死ぬことよりこの呆けるということに対して恐れを抱いてしまう。

因みに呆けずに長寿を全うされた金さん銀さんは、好き嫌いなく魚が大好物だったそうだ。

(評価:★3)

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