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[コメント] ウェルカム・ドールハウス(1995/米)

ドーン(ヘザー・マタラーゾ)の間の悪さは芸術的ですらありました。
ユリノキマリ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







業田良家の、まるで奇跡のような傑作4コマまんが『自虐の詩』を思い出しました(映画化作品は、2009年4月時点で未見です)。

あの主人公の幸恵さんには、ひとりで食べる寂しい弁当に耐えかねて、飛び下り自殺を図るものの、傷1つ負わず、再び教室に戻って弁当をつつく、なんてシーンもありました。

また、旧友熊本さんの久しぶりの電話を受け、東京駅まで飛んでいくけれど、そんなときに限ってエスカレーターは調整中で、身重の体で階段をはぁはあ言いながら駆け上がったり(感動のシーンのイントロとしてはちょっと…)。

↑もしも、この2つを凌駕するような、清々しいほどに「とほほ」なシーンが1つでもあれば、迷わず5点だったんですけど。「ああ、生きていくのは悲しいねぇ」の域を脱しなかったのが残念でした。

中学生には、「誇りを持って生きる」ってのはまだまだ難しいけど、意地を持って生きていれば、それがいつしか「誇り」になるかも。ドーンには先々、中途半端な媚びを捨てて、意地で頑張ってほしいと思いました。「誰にも媚びないという形の神様への媚び」みたいな。

(評価:★4)

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