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[コメント] メラニーは行く!(2002/米)

腹の立つ映画(レビューは個人的事情)
ユリノキマリ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







メラニーのみならず、私自身が、アラバマのあか抜けしない、プライバシーもへったくれもない田舎町の雰囲気に、心を解きほぐされたみたいです。

私は東日本をちょこちょこ移動し、今は結局生まれ故郷の実家のすぐそばに暮らしているけれど、恥ずかしながら、いろいろあって、母とは没交渉状態です。だもんですから、メラニーの父親が「今度は何で逮捕された?」とか言いながら彼女を警察に迎えにいくシーンで、既にじわっと来ていました。なんだよ、この見栄っ張り女、こんなにいい「帰れる」うちがあるくせに、嘘ばっかりつきやがって!

最初感じた腹立ちは、パトリック・デンプシーの詰めの甘いお坊っちゃまぶりだったり、リーズ・ウィザースプーンのオカチメンコさ(どうしてこの人は、最初は不細工、映画が終わる頃にはチャーミングのパターンが多いの?)だったりなのですが、次第にその腹立ちは、そのままメラニーというヒロインへの嫉妬に変わりました。いいなあ、いいなあ。トラブルメーカーだったくせに、何だかんだいって、街全体であったかく受け入れてるじゃん。これって、ティファニーのダイヤモンドよりもずっと手に入れにくいものだと思うんだけど……。

「自分に正直」という名のエゴが大嫌いな私ではありますが、彼女のそれは、映画的必然性ということを割り引いても、十分許せる気がしました。

「心休まる場所は1カ所じゃない」だったかな?なかなかいい言葉。

へっ、キ○ィちゃんのエプロンなんかかけて、(北部人という意味ではない)ヤンキー妻みたい。趣味悪ぅ。

どうせママから絶品ジャムづくりも教わるんでしょ。

ダンナも地味な工員から一躍アーティストってか。お似合いの夫婦じゃん。しかも昔から気心が知れてる人だし、いいなあ、いいなあ。

まあ、お幸せにね。チクショー。(2003.6.6試写会にて)

(評価:★4)

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