「特別な才能があるから有名になったんじゃない。有名になったから特別なんだ。」

こんなセリフの通り、一夜にして無名のサエない一市民が有名人なれてしまう世の中。特に米国は顕著であって、「とにかく有名になる事」＝アメリカン・ドリームとして夢見る人々が多いのでしょう。そして名声を手に入れる場合の多くが”ＴＶ”というメディアのお陰。この映画ではＴＶが持つその脅威的な力と、名声によって得られるもの（お金、自分は特別だという感覚、権力など）、それから失うもの（プライバシー、周りの人間との絆など）が一体何なのかがメッセージとなっていました。

初めは何でもカメラの前でするエドに共感出来なかったけれど、エドとシャリーの苦悩や葛藤がとても細かく描かれていたのでリアルさを感じ、いつの間にか感情移入してしまった。・・なるほどこういうＴＶ番組がウケる訳ですね、すっかりエドtvの視聴者になってました。