劇場で観るほどかどうかはともかく、エンタテイメントとしては楽しめました。が！　観終わってしばらくしてからも胸にモヤモヤと残り続けたのは、皆さんご指摘のエリート女性管理官の漫画的な描写でも中途半端な事件の数々でもなく、署長の不倫事件。これ、最後には不倫でも何でもありませんでしたってオチだとばかり思ってたんですが…ホントに不倫、しかも当事者の二人とも罪悪感のかけらも無し。んー、この小ネタがホントに必要なのか、ちょっと理解できません。

　この脚本家の「踊る…」以外のＴＶシリーズでも、不倫に関する描写がずっと胸にひっかかってたんです。署長も最後には悪い目にあってたし、まぁ不倫全肯定じゃないんでしょうが、自分としてはいつもの悪いクセでつい署長の奥さんの気持ちを考えてしまうんですよね…（ストーリーと何の関係もないのに）。あの婦警も「あー、言っちゃったぁ」と何のくったくもなく不倫を告白してたし、署長にいたっては「だって若いってイイじゃないかー！」って捨てゼリフだし…ホンットに本筋と関係なくて悪いんですが、いや、だからこそ、こういう出さなくてもいいような小ネタで「ちょっとオモロいでしょ？」と不倫を登場させないで下さい。（自分が）集中できないし途端に顔がこわばっちゃうから。

　あとこの脚本、もっと何回も書き直してシェイプアップできたハズですよね。2時間10分なんて、まだまだムダが多いですよ。でも役者陣はみんなキャラクターへの愛情をもって好演してました。