この作品、原作（未読）はともかくも、映画としては、だんだんワクワク感が抜けていった。

もちろん、局所的にはオオッてシーンは沢山あった。でも、テンポが悪くてね。で、長い……と。特に指輪届け組はいちいち陰々滅々としてて、シーンが出るたび気が重い。無意味に顔が汚れてみじめさアップするし、フロドのウジウジの象徴ハの字眉毛を見てると、だんだん不愉快になってきちゃって。その不愉快が頂点に達した時「これは僕のもんだ」発言デスヨ。カチンときちゃったわ。ゴランに指やられても仕方ないわさ。

まぁ、そう思えたって事はすっかり物語に飛び込んじゃってたって事だろうけど、何しろ、長いわ。歌舞伎の通し見物じゃないんだから。原作がすでに名作なだけに気を使っちゃうんだろうけど、もうちょっとどうにかならなかったのかねぇ。