[コメント] 天使のはらわた 赤い眩暈(1988/日)
名美と村木の運命はいつも明白だ。二人はああなるしかなかったのだ。「廃墟で過ごす雨の一夜」、これこそ石井隆の非情な感性を最も具現化している。秀逸な大人の短編である。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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入院患者にレイプされそうになり、恋人にも裏切られた名美。客の金を使い込み社会的に破滅するしかない村木。
74分という短尺に、ふたりの息が詰まるような閉塞感が満ちている。
ふたりには「救い」はない。絶望感の中での、否、絶望感だからこその狂ったようなSEXは、まるで生の世界と死の世界の狭間で交尾しているかのような壮絶なシーンだった。それは現実の世界からの一時的な逃避かも知れない。
・・・なんて難しい言葉よりも、何にもまして桂木麻也子がイイッ!
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