あのジャンプする時の音じゃないけど、なんかポワーンとしててパンチ力に欠けるっていうか。うまく表現できん。夢オチ・妄想オチかそうじゃないかはっきりしないのが最大の理由だと思うのだが。

人がなぜ死ぬのが嫌かというと、たいていの人は家族や友人とお別れしなきゃいけないのが嫌だからだと思う。でもこの映画で、デイブは恋人にも会社にも見捨てられ、アンドリューは家族の存在すら不明なヒキコモリなわけで、社会的に抹殺されたも同然なわけだ。

決めつけで書くけど、こういう人は、自分らが消えても世界が依然と変わらず継続していくことが我慢ならないって考え方の人が多いと思う。自分だけ消えてしまうのが嫌なのだ。自分だけ消えてしまうことで何が嫌かっていうと、例えば面白い映画が今までと変わらず公開され続けていくのに自分だけ見れないとか、Ｗ杯が4年ごとに開催されるのに自分だけ見れないということなのだ

アクション映画でよく核弾頭が使われると世界が滅びてしまう！とかいう設定があるけど、滅びてもいいじゃんとか自分は思うのだ。みんな仲良く滅びればあまり悔しくないから。（金正日がこんなこと考えてたら危険だな）

映画の話に戻ると、だからあんな状況に陥っても絶望のあまり自殺するなんて発想は彼らには毛頭なく（アンドリューは自殺しようとしてたけど）、「なんでワシらが消えなきゃいけないのだ！」ってなもんで、自分以外の世界を消してしまうという逆の発想なのだ。まさにこれこそ社会不適合者の頭の中を描いた世界だと思う。