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[コメント] 姦婦の生き埋葬(1962/米)

相変わらず雰囲気はいい。けど、なんかこれ動機付けの説明不足じゃないか?
氷野晴郎

「早すぎた埋葬」を読んだことない。

なのでそういう立場の人からこの映画だけでストーリーを把握させるには困難、つうか不可解だ。

妻エミリーは夫を溺愛していたはずなのに、なぜ夫を殺さなければならなかったのか?

普通に考えて財産目当てだったのか? マイルズと不義密通するためだったのか?

そして姉のケイトは本来ガイを見守るべく動いていたはずなのに、

なぜ射殺までしなければならなかったのか?

エミリーの父親が殺された理由も謎だ。

映画のなかだけでは娯楽性(ホラー性・空気感)のみ焦点が当てられ、

肝心のストーリー(サスペンス性)がないがしろ、とまではいかないまでも軽視されている

だから原作を知らない人がみると推測で判断するしかなく躊躇してしまう。

はっきりいって、この映画観た限りでは色んなとこが説明不足で、姉のケイトこそが

真犯人ではなかったのかと思ったよ。

物語半ばまではケイトの方がなんか一癖もふた癖もありそうな気配みせてたし。

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そしてこの映画の本当の救いは、色彩あるセットとかおどろおどろしい雰囲気とかではなく

ホラークイーンのヘーゼルコートの美貌と、それに同居した彼女の夫に対するいたわり、

優しさといった母性愛に溢れた演技力にあると思う。

(評価:★3)

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