大昔に見た覚えがありました。それに気付いたのは泥から出てくるメグという妖怪のシーン。あのシーンはずっと『ネバーエンディング・ストーリー』のものだと思っていました。しかし、最近ネバエンを全部見て、そのシーンがない事に気付きました。しかし、そのシーンが一体どのファンタジー作品であるのか皆目見当もつかず、悩んでいたのですが。トム目当てで何気に手に取ったこの作品の中にあのシーンがあってビックリ!まさかこの作品を以前に見ていたとは思いませんでした。いやはや、幼い頃の記憶は恐ろしい……。すべてごちゃまぜですもの。

さておき内容の方は、展開に盛り上がりもへったくれもなく、物語も稚拙ながらとても好きな話。判りやすくていい。ガンプの舞台劇風な動きもいかにもで良かった。ダンスシーンなんか素晴らしかったですけどね。魔王もティム・カリーだか何だか判らない程それっぽかったし……。ミア・サラは年をとった現在の方が私は好き。一方、トムの美しさは息(唾)を飲むものがありますね。声まで今と違って若いし。つーかトムじゃねえ!…みたいな(笑)。こういう役は普通にありえないですからね。サマになってないミニアクションもかわいい。キレイな生足も眩しいです。

しかし、今見ると、「こんなにセットが凝っているから長尺で話ができていたらもっと良かったのに!」と感じるファンタジーはたくさんありますね。今はCGが発達しているだけに、こういうそこまで壮大じゃない昔のファンタジーを見ると思わず浸ってしまいます。別に、CG否定派という訳ではないですが、こういう世界観の作品はまた見たいですね。