前回は、CMの都市伝説的宣伝と『激突』風の始まりに期待をさせ、B級ホラーとして尻すぼみラストを迎えたバカ姉弟映画『ジーパーズ・クリーパーズ』。今回はB級ホラーに徹底したようだ。それは正解と言っていい。前回のあの落差はかなりがっかりものだった…。

前回からだが、かなり不条理さというか為す術のなさを徹底している感じがする。どう逃げても絶対助からなさそうで、誰が来ても全然安心できない。人間は超無力。それはこの映画の最大の魅力とも言えると思う。個人的には為す術のなさと“狙った獲物は逃さない”感は前回の方が好きだったりするが…。でも前回に比べると思わせ振りな占い師もいないし、より安心できなさに入り込み易くなっているようにも感じた。続編の割りには欲張ろうとせず、むしろ余計なモノを削除して作品の長所を最大限に生かした洗練された作品になっていて、結構感心させられる。

本当に絶対生き残りそうなのまで思い入れなく死ぬわ、子供は死ぬわ…かなり潔かった。変に心が痛んだ(苦笑

まぁ短所を挙げるとしたら、このタイトルだろう。絶対『ジーパーズ・クリーパーズ２』では来ないとは思ったけど『ドリーム・キャッチャー』のパクリかと思った。ちょっとヒドイ

もし続編を作るとしたら、この不条理路線は崩さない方がいいだろう。クリーパーに完勝できる人間が出た…という展開に転ぶのが不安だ。彼を負けさせるとしたら『クリーパーVSキャプテン・スーパーマーケット』とかVSシリーズにてお願いします。……自分で言って何だがちょっと面白そう(笑

しかしジャスティン・ロングはいい扱いだな…andの後なんて(独り言)