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[コメント] キング・オブ・コメディ(1983/米)

コメディ、ではないです。
ぐるぐる

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







マーティン・スコセッシロバート・デ・ニーロのコンビ作としては演出も抑え気味で地味な印象だが、じっくりとテーマを追った良作だと思う。

現実のシーンと主人公の妄想シーンとを敢えて同じように撮ることで、現実とも妄想とも取れるラストのエピソードの二重性が効果的に活かされている。

自らの妄想の世界に生き、恥も外聞もなく、他人の迷惑も顧みない、ある意味ポジティヴ・シンキングの極みとも言える主人公は、高度なメディア社会では強者となってしまう、というホラー。

高度情報社会たる現代では、さらに事態は進行して、メディアの世界に限らず、そこいら中に「プチ・ルパート・パプキン」や「プチ・マーシャ」が跋扈している気がする。

(評価:★4)

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