[コメント] 男はつらいよ 寅次郎恋歌(1971/日)
シリーズ初期の作品は良作が多いが、これも確かに。車寅次郎という人物の魅力がよく現れているよ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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本作は寅さんの描写がとにかく優れている。前半部分の葬儀の場面ですっかり浮きまくり、しょげてしまう姿とか、失意の博の父を励まそうとしてる内、逆に諭されてしまうとか。でも一番良いのは最後だろう。今回はどう見ても恋が成功してるはずなんだけど、最後の最後に躊躇してしまい、一人去っていく姿も良し。寅さんは分かってるんだよね。自分のことが…でも、このオチはシリーズを総括してしまってるよ。これじゃ後の作品は全てヴァリエーションでしかなくなってしまう。
物語としては死を扱ってる分かなり重めだが、それを受け止める志村喬の名演と、本作が最後となった森川信の味のある演技が花を添えている。
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