[コメント] 突入せよ! 「あさま山荘」事件(2002/日)
映画を見終った人むけのレビューです。
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伊武雅刀の、リキシ・レスラーの着ぐるみかと思うような馬鹿馬鹿しい綿入れ姿とか、コアラの親子状態でぴったりくっついて寝てる役所と上官の姿が、妙な日常の説得力と魅力を発揮し、「この人物は息をしている。しかも息が臭かったりする。」と実感させてくれる。
とはいえ、あの事件を一つの見出しとしてしか知らないわたしにとっては、この映画はあの事件のもう一つの側面である『光の雨』と補完し合って初めて成り立つものであり、この★4つは、『光の雨』観て、更にsawa38さんのreviewを読んだからこそつけられた点であると思う。
じゃあ、それがなかったら★いくつだったか?さあ、わからん。普通に★4つつけてたかもしれん。でも、★の意味は違っただろう。あの事件についてわたしはまだほとんど何も知らないし、今後いろいろ調べてもすべてを知りうることは絶対にないと知りつつ、なお、「知りたい」と思ったことに★4つ(そんなこといったらすべてのものが「知りえないもの」なんだけど。「事実は存在せず、ただ解釈だけが存在する」って誰の言葉だっけ)。
ともあれ、わたしにとってこの映画の最大の「非日常」は佐々の女房だと、それだけは断言しておこう。わたしの周囲にはあんな(不自然によくできた)妻いねー。男の妄想の中から生まれてきたようにしか思えん。30年前にはいたのかな。いや、いつの時代でも女は女のはずだよな。とにかく、愛する亭主が激務中に電話かけてきて、「昨日宿に帰ったらお前がいたんだ」なんて口走ったら、「相当キてるよそれ。早いとこ医者に診てもらって無理そうならとっととこっちゃに帰っておいで!」と一喝すると思うんだけどなあ。
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