[コメント] 悪霊喰(2003/米=独)
映画を見終った人むけのレビューです。
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そのヒースの「美しさ」に負けない、「罪喰い」の男の色気?と演技力で、二人そろってスクリーンに映ると、ヒースはまだまだなのかな?と思わせられる。また、「罪喰い」は邪悪な怪物としてではなく、人を罪の重みから解き放つ存在、あるいは「教会」に立ち向かうものとして描かれているから、感情移入しちゃったし。
展開と「オチ」は、見えてしまうが、その後の「締め」が意外に効いている。
原題の「The Order」で思い出したのは、ヴァンダム主演の『ファイナル・レジェンド』という冒険RPG真っ青のタイトルの映画の原題が同じだったよう。そっちは「オーダー」という名前の「異教集団(=テロリスト)」にヴァンダムが挑む、というお話。「Order」という言葉は、「注文」という意味しか知らないのだが、宗教的な「儀式」の意味があるらしい。
この映画、映画関係者に次々に不可解な事件が起き、二年にわたり5度も公開が延期されたそうで、原題も当初の「『イン・シャイニング・アーマー』から、もっともふさわしいと思われる『シン・イーター(罪喰い)』に改題されたが、相次ぐ不幸に「罪喰いの祟り?」と怖れられ、最後に『ジ・オーダー』に落ち着いたそうだ。
本当なら邦題も『罪喰い』にしてほしいところだが、祟りを恐れて?『悪霊喰』にしたのか?、ちょっとオカルトというより、猟奇ホラーっぽいタイトルだ。
ヒロイン?のシャニン・ソサモンは、『ルールズ・オブ・アトラクション』を見たばっかりで、『ロック・ユー!』でヒースの相手役をしたときのような大根じゃなかったから、期待したけど、あまり印象に残らなかった。謎の子供たちも含めて、もう少し脚本でどうにかなったのかもしれない。存在に意味はあっても、価値が感じられなかった。
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