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[コメント] 悪霊喰(2003/米=独)

オカルトにありがちな気色悪さは強くないが、ヒース・レジャーが「司祭」に見えない美しさで、違和感も。
プロキオン14

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







そのヒースの「美しさ」に負けない、「罪喰い」の男の色気?と演技力で、二人そろってスクリーンに映ると、ヒースはまだまだなのかな?と思わせられる。また、「罪喰い」は邪悪な怪物としてではなく、人を罪の重みから解き放つ存在、あるいは「教会」に立ち向かうものとして描かれているから、感情移入しちゃったし。

展開と「オチ」は、見えてしまうが、その後の「締め」が意外に効いている。

原題の「The Order」で思い出したのは、ヴァンダム主演の『ファイナル・レジェンド』という冒険RPG真っ青のタイトルの映画の原題が同じだったよう。そっちは「オーダー」という名前の「異教集団(=テロリスト)」にヴァンダムが挑む、というお話。「Order」という言葉は、「注文」という意味しか知らないのだが、宗教的な「儀式」の意味があるらしい。

この映画、映画関係者に次々に不可解な事件が起き、二年にわたり5度も公開が延期されたそうで、原題も当初の「『イン・シャイニング・アーマー』から、もっともふさわしいと思われる『シン・イーター(罪喰い)』に改題されたが、相次ぐ不幸に「罪喰いの祟り?」と怖れられ、最後に『ジ・オーダー』に落ち着いたそうだ。

本当なら邦題も『罪喰い』にしてほしいところだが、祟りを恐れて?『悪霊喰』にしたのか?、ちょっとオカルトというより、猟奇ホラーっぽいタイトルだ。

ヒロイン?のシャニン・ソサモンは、『ルールズ・オブ・アトラクション』を見たばっかりで、『ロック・ユー!』でヒースの相手役をしたときのような大根じゃなかったから、期待したけど、あまり印象に残らなかった。謎の子供たちも含めて、もう少し脚本でどうにかなったのかもしれない。存在に意味はあっても、価値が感じられなかった。

(評価:★3)

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