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[コメント] プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ 宿命(2012/米)

なぜに、Tシャツを裏返しに着ているの?
プロキオン14

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







結構長尺な映画だけど、長さは感じませんでした。大きく分けて三部構成。かなり「重たい」映画ではあるが、落ち着いてじっくり楽しめました。

ちょっと、各俳優の「15年後」があまり変わらなかったのは、仕方ないけど、もうちょっと工夫できたかもね。

原題の「松の向こう側?」というタイトルの意味はよく判らなかったが、邦題につけられた『宿命』の二文字。最初は「安易なタイトルをつけたもんだ」と思ったが、15年後、息子たちがめぐり合ったときに、その二文字が、私の目の前に銃口を向けた。

ジェイソンにはその「宿命」を打ち破ってほしかったから、この結末はとても爽やかな印象を残した。ただし、AJの方は、この先また何かやらかしそうな感じに見えたんだけど。

原題の「松の向こう側の場所」ってやっぱり何なんだろうか?「松」=「葉っぱのチクチク」=「針の山」みたいなものか?

第一の主人公ルークは針の山を越えられずに、第二の主人公エイブリーの眼下で斃れた。エイブリーは自ら針の山へと迷い込んでしまった。第三の主人公ジェイソンだけが、針に傷つきながらも、「その向こう側」へと消えていった・・・って感じなのかな?もうひとり、針の山から逃げたのがエイブリーの奥さん。彼女が夫が撃たれて死んでしまう心配のない生活を望んだのはとても共感できる。やや彼女が「悪者」に見えてしまうのが、ちょっと残念だった。

しかし、「裏返し」には、何か意味はこめられていたのかな?「正しさ」を逸脱してしまったサインだったとか?(余談だが、エヴァ・メンデスは本当に、本当に、「薄手のシャツがお似合いだ)

(評価:★4)

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