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[コメント] ドニー・ダーコ(2001/米)

ものすごく期待して観にいった。が、かわされた(あるいは、すかされた)印象。決して「はずした」んではないんだけど、判りにくい。これは予告編のネタバレによる混乱のせい?
プロキオン14

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







●予告編の「反転する結末」「生きているのか、死んでいるのか」で、およその筋書きがもう判ってしまい、興味がそがれた。もうそこで「死」を予感させてしまったから、たぶんそこで実は・・・ってのが予想できてしまった。

●ドリュー・バリモアがシナリオにほれ込んで・・・てことらしいが、ドリュー自身がこのストーリーのなかで浮いてるし、いなくてもかわらないし、自分が製作に関わってるんだから、もうちょっと見せ場を作ってあげてもいいのに(姉役がドリューでもいいんじゃない?)。さらに競演陣も半端に豪華だ。ノア・ワイリーやパトリック・スエイジとか(「児童ポルノの館」の顛末は面白かったけど)。

●しかし、キーワードがいっぱい出てくる映画だ。思わせぶりなくせして、放り投げたままでそれっきりのものもあったし(地下室の扉なんて、映画の核心か?と思いきや、なんじゃこりゃ?)。

●さて、ストーリーだが、10/2におきた事は判ったが、10/30におきた事が特に判らない。あのエンジンが何だったかは判ったんだけど、それは喜びと悲しみを入れ替えたの?、ドニー自身の選択で「反転」したの?、それとも10/2の時点で物語は終わっていて、その後の出来事はみなドニーの夢の中のお話(まるで『マルホランド・ドライブ』)って事?、あぁ、よく判らん。また通わなきゃならないってことか?(肝心の「銀色のウサギ」の意味もあれなの?)

●もうひとつ、音楽がずいぶん懐かしい楽曲が使われていたから嬉しかったけど、ティアーズ・フォー・フィアーズ「ヘッド・オーバー・ヒールズ」が延々と流れていた部分では疲れた。(恐怖の涙/まっさかさま、っていうのも暗喩なのか?)

(評価:★3)

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