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[コメント] 自由学校(1951/日)

荒唐無稽な笑いから徐々に「ニヤリ」、みたいな獅子文六の世界をしっかり描き切っている。でも何より一番ウケたのは
くたー

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







笠智衆が「チャタレイ夫人」の森の番人かよ、で思わずゲラゲラ。

風刺小説として、さらには風俗小説としての『自由学校』のオモシロさをしっかり踏まえてつつ、軽快な話運び、乾いた笑い、といった獅子文六の作風をほぼ理想的に映像化してくれているのがウレシイ。(あくまで的確な視点で)ある程度戯画化されたキャラ造型の中で、戦後社会(民主主義)にフラフラと翻弄される主人公が生っぽく浮かび上がってくる構図も然り。

あと個人的には、淡島千景のはちきれんばかりのバネと反射神経に一票。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)ぽんしゅう[*]

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