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[コメント] ルードウィヒ 神々の黄昏(1972/独=仏=伊)

自分の趣味に思い切り国費を浪費する王様。それでも民衆には愛されていたと言う・・・。「しょ〜がねえなぁ、うちの王様」てな感じだったのか。なんだかわかる、その気持ち。
worianne

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







オリジナルは4時間どころかもっと長いそうだ。それを観て見たい。 だいいち文化遺産の中での撮影なんて、途方もない贅沢だ。調度や衣装を見ているだけでもうっとりする。

どんなにハリウッドが映画にお金をかけようと、こんな映画は絶対につくれまい。 資金ではなく、ヴィスコンティの美学が贅沢なのだ。 それをとことん貫き通す様はルートヴィヒの行過ぎた狂気と重なってさえ見える。

豪華絢爛が長々と続くだけに、ラストの王の姿は衝撃的だ。この王の死に様には暗殺説など諸説色々あるらしいが、やはりこの映画の解釈のように、みずから謎であり続けることを選択したのだと思いたい・・・。

いや〜、エリザベートといい、ヴィステルバッハ家の人たちって面白いなあ。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)りかちゅ[*]

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