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[コメント] 春の惑い(2002/中国=香港=仏)

古典を映像化しているような緩やかな流れ。この手の心の移ろいを描くには、ビジュアルな、或いは演技派の俳優をそろえないと2時間持たないですよ。女が昔の男に言い寄る場面では不快感さえ覚えた。
セント

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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女が男の部屋に入る。男は拒否する。女はそれでも入る。男は端に移動する。女も移動し男の肩に頭を横たえる。男は厭で向かいに座りなおす。女はまた追いかけ男の横に座り、頭を男の肩に横たえる。

このシーンが問題なのだ。ただの馬鹿女にしか見えないのだ。 これは、演出のミス。女の噴出する生の情念を描かないといけないのに、、、。

その後、あまりしつこいので、男は自分ひとり部屋を出、錠をかけ女を閉じ込めてしまう。女は素手でガラスを割り、錠をあけてしまう。ガラスが床一面に粉々に落ちる。_____このシーンは秀逸。それだけに、前シーンが問題だと思う。

しかし、何といっても女優が貧相、華がないのが原因であることは明白。 映画も、時計が逆に廻っているかのように頭の中だけの展開。そんなに死んでるような人間描いてどうするんだろう。文学的過ぎるのでは。社会的背景も敢えて希薄にしているから、余計そう思うね。

リービンピンの映像はさすがだ。が、やはり映画は映像だけではダメだということを実証している。

(評価:★2)

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