[コメント] ベルリン、僕らの革命(2004/独=オーストリア)
最初政治的とは言え馬鹿げたことをやる若者が主人公だと思っていたら、後半ゾクゾク面白くなる。この体制派オヤジは今のぼくの姿である。(もち、財産は較べるべくもないが、、)このオヤジと若者との対比がものすごく胸に染みた。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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このオヤジが逃げようと思えばいつでも出られるチャンスがあるのに、眠っていたり、料理を作り出したりしているその気持ちが素敵だ。
一番人生を考えていたときの感覚を若者たちに見出しているのだ。この映画のハイライト。オヤジからすると、彼ら3人の「突然炎のごとく」現代版も気になる。だからこそ逃げられなかったのだろう。
その、3人の愛の行方も自然でいい。二股かけないところがなおいい。
ラスト、ああいうことになるが、それはオヤジが心情では分かってはいても、やはり今の体制を崩したくない、崩せない、その体制で充分といっていいほど生きている、その証なのだろう。でも、それは仕方のないことだ。若いときにルールをあれほど憎んだぼくも、今は汚れた小さなその体制に組みしかれ、今ではその体制の崩落を望んではいない。家族を作ったときからそれは始まったような気がする。
「僕らの革命」、それはぼくにとって何だったんだろう。今になって、よく考えるテーマでもある。
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