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[コメント] 博士の愛した数式(2005/日)

思いがけず静かな、人生へのたたずまいを感じさせるいい映画を見させていただいた。80分しか記憶が持たないからこそ接する人は博士に対して純になれる人とそうでない人がいるんですね。
セント

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







数学というより素数という素朴な凛としたハナシなので、清らかさが全編を包む。

その博士にも人間としての道を外した過去があった。愛も人間それぞれの心の中にある素数の高まりである。愛がなければ人間は生きてはいけない。

素晴らしい余韻を持って映画は終わる。静かな暖かい涙がエンドクレジットを見つめながら溢れ出る。

あんな、素晴らしい授業を一度でいいから受けてみたかったなあ。

俳優、それぞれ抑制の効いた演技で素晴らしい。吉岡秀隆、まさにはまり役でした。

小泉堯史「雨あがる」「阿弥陀堂だより」に次いでまたまた素晴らしい作品を贈ってくれた。感謝したい。

(評価:★5)

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