父ちゃんは怪力。母ちゃんは軟体。長男は俊足。次男は変身（これもちょっと万能すぎるが）。長女は透明化・・・、とバリア。ってなんでお前だけふたつ持っとんねん。

いや、これらの能力がそれぞれの性格・立場を表現しているのはわかるんだけど（透明化もバリアも「引っ込み思案」だからだろう）、やっぱりなんか嫌だ。「ジョジョの奇妙な冒険」のスタンドだって「一人一体一能力」の原則があるのだ（それも吉良吉影あたりから怪しくなってきたが・・・）。

おそらくアクション設計の実現を優先した結果なのだろう。「アレもやりたいし、コレもやりたいけど、これ以上人数を増やすわけにはいかないなあ・・・、赤ちゃんもいるし、氷おじさんもいるし、有田もいるし・・・」と悩んだかどうかは知らないが。

こういう映画には、やはりある程度の「縛り」が必要だと思う。『スパイダーマン』に羽が生えて、空を自由に飛べるようになったら？　・・・台無しだろう。